日本におけるドイツ年 2005/2006
パウラ・モーダーゾーン=ベッカーと
ヴォルプスヴェーデの画家たち
ー素描と版画 1895-1906ー

会  期
2005年9月3日(土)ー10月16日(日)
休 館 日
月曜日(但し9/19、10/10開館、9/20、10/11休館)
入 館 料
一般700(500)円、大高生350(250)円、中小生100(80)円
( )内は20 名以上の団体割引
兵庫県内の小中学生はココロンカード、クローバーカード呈示にて無料
4市1町(伊丹市・川西市・宝塚市・三田市・猪名川町)の高齢者割引有(平日60 歳以上、土日祝65 歳以上)


19世紀末から20世紀初頭にかけ、ブレーメン(北ドイツ)郊外に花開いた芸術家村がありました。その名はヴォルプスヴェーデ。自由な生と新しい美を求めた芸術家たちは、手つかずの自然と素朴な人々に惹かれ、この地に集いました。とりわけ、31歳で夭逝した悲劇の女性画家、パウラ・モーダーゾーン=ベッカー(1876-1907)は、独自の絵画表現に自らの生を燃焼させた、ドイツ表現主義絵画の先駆者として知られています。

澄みきった自然の中で、いのちあるものに慈しみのまなざしを投げかける一方、パウラはセザンヌやゴッホ、ゴーギャンなど、最先端のパリ美術界からも刺激を受けます。研ぎ澄まされた土着性と近代感覚は、やがて単純化したフォルムによる独自の色彩言語へと結実しました。自ら「ざわめく音、あふれる量感、喚起するもの、つまり力強いものに色彩を与えたいのです」と語るように、彼女の作品からは、対象が放つ力強い生命力と、その普遍性が見てとれます。

本展では、素描と版画という生活に密着した表現媒体を通じて、パウラをはじめハインリヒ・フォーゲラー、フリッツ・マッケンゼン、オットー・モーダーゾーンら、この芸術家村の住人たちの作品を辿ります。さらにはドイツ近代美術に一条の光を投じたこのグループと、詩人ライナー・マリア・リルケらとの交遊も浮き彫りにします。生と芸術、文学と絵画、市民性と地方性といった総合芸術の魅力が、わが国で本格的に紹介されるのは初めてのことです。この好機に、北ドイツの寒村に花開いた芸術家村・ヴォルプスヴェーデの世界に、ぜひ触れてみてはいかがでしょうか。

 

関連企画

講演会
「表現主義先駆けの女性画家
パウラ・モーダーゾーン=ベッカー 人と作品」
講師:佐藤洋子氏(早稲田大学大学院教授)
日時:9月25日(日)午後2時~3時30分
場所:美術館1F講座室
*聴講無料、要観覧券

 


主  催
伊丹市立美術館、(財)伊丹市文化振興財団、大阪ドイツ文化センター
企画、提供
ifaドイツ対外文化交流研究所
助  成
芸術文化振興基金

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